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センターGK

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かねてから純正を上回る物が出来ないものか?と企画そして開発を進めていた製品の一つに、シリンダーブロックのカムチェーントンネル部をシールするセンターGK(異形Oリング)があります。
 
メーカーと掛け合い、要求される条件をクリアする為の材質そして製法に注力しています。
 
イメージ 1
 
エンジンオイルやガソリン、または灯油に数日間漬け込んで、硬化具合や膨張度合いを調べています。勿論、スタッフにも協力してもらい実走行もテストを重ねています。
 
しかし、これがなかなか微妙でして、純正と同等まではイケても、どうやって純正以上と照明するのか?(笑)
 
画像は、材質を敢えて変えて作ってもらった物二種と純正品との比較ですが、純正以外は明らかに寸法に変化が現れています。
 
イメージ 2
これは丸一日灯油に漬け込んでみた物。左から純正品、そして材質をそれぞれ変更して製作してみた物が二種類。こうして比較すると一目両全です。
 
イメージ 3
 
実際にシリンダーのセンターGK溝に嵌め込んでみます。純正はご覧の様に寸法に変化は認められず、灯油に漬け込んだ後でもキッチリと溝に収まっています。
 
イメージ 4
二種類の異なる材質で製作したテストサンプルでは、最も寸法に変化が起きた物になると既に溝に嵌らない状態までに。
 
実際には更に高熱に、そしてヘッドに圧されガソリン等が混入したエンジンオイルをシールするといった過酷な条件に曝されています。
 
実は、純正同等とそろそろ言っても差し支えの内サンプルまで辿り着いてはいるのですが、アフターマーケット製品の中にも優れものがあるという話も聞く様になり、そちらも合わせてテストを行い、状況によっては自社製品ではなく、そちらを採用という可能性もあります。
 
このパーツ、いつ純正品が欠品になってもおかしくはないのですが、仮にそうなると本当に困るパーツでもあり、そうなる前に結論を出しておきたいと思っています。
 
 

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