今でこそクラシックとなっているZですが、デビューした時点では間違いなく世界最速市販車を目指したフラッグシップでした。
だからこその当時の本気度が現在も愛される理由だと思います。
とにかく一番早いマシンを作りたいという作り手と、世界一の性能を味わいたいというユーザーがいたからこそ今にまで続く伝説的な人気となったのでしょう。
さて、今月末に正式発表されるというカワサキの最新型、久しぶりに見てみろやと言わんばかりの車両っぽくて、そういったものが存在する事自体が嬉しくなる様な期待が持てます。
GPZ900R以降、Ninjaと名付けられた各年式のフラッグシップの後継だと言わんばかりのイメージなのに、公式なディテールも写真も一切無し、わかっているのは昨年のモーターショウでどちらかと言えば控え目に展示されていたスーパーチャージャーが搭載されているだろうという事のみ。
80年代初期に各社が小排気量で燃費も考慮したターボ車を発表した時代に、最後発のカワサキだけがフラッグシップのGPZ1100のスペックをも超えかねないパワーを持ったGPZ750turboというびっくりマシンを作ったカワサキです。
600ccベースという噂や予想もありますが、H2の名前と"川崎重工業”のエンブレムをノーズに冠す位ですからさぞかしカワサキらしいと思える驚きのマシンの発表を2週間後に期待してみる事にします。
こんな凄いものの先祖がZなんだと思いたいものを。
過給圧を開放するブローオフバルブ音が過給機の存在を証明しています。