以前弊社にて製作した黒豆COMPの入庫ですが、同時に以前から黒豆をお探しだったお客様から御商談を頂いています。
上質なZ1をベース車として選択し、フレーム&アシからエンジンそして電装と全てにおいて手抜きなく製作した車両です。
バッテリーがシートのすぐ真下に位置するZ1の場合、その後方に設けられた小物トレイはミニマムなサイズですが、それゆえにバッテリーのメンテナンス等は最も簡単というメリットも。
割とSTDな黒豆仕様ですが、バフフィニッシュのアルミワイドリム、そしてFブレーキにはサンスターDISC×W&AP2696で強化。
今となっては、この古めかしいRのドラムブレーキシステムも、Z1の個性を語る上で大切なポイントだと思うようになりました。絶対的性能はDISCに敵わないと思いますが、少なくともストリートレベルではキッチリ整備されたドラムに不満を覚えることも無いと思います。
エンジンは腰下からOH、そして70φまでボアアウトを施し+WEB・ST1カムでエクストラパワーを手に入れています。組み合わされるキャブレターは定番CR+点火にウオタニSP2フルパワーKITという組み合わせです。
T's オリジナル、Sヘッドライトステー。ウィンカーステーとの一体感も求めました。
大切にされていた車輌ですから、納車時の輝きを今もそのまま維持しています。その昔、岩城さんが作り上げたと言って誰も異論はないと思われるこの仕様も、既に空冷Zの乗り方、形として一つのカテゴリーを確立している様に思います。
オリジナル派、現代風カスタム、70’sカスタム、カフェスタイル、そのどれにも当てはまらない、何かの真似事でもない「Kuromame Style」は岩城さんも公認です。
また新たなオーナーさんと共に颯爽と街を走り抜けて欲しいと思います。