なんと新品のクランクシャフトとシリンダー&ピストン、そして同じく新品のシリンダーヘッドASSYを入手され組み直したというZ1R。お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、使用した新品エンジンパーツはMK2用の物です。
実は2006年にこのブログでもご紹介した「新品MK2エンジン」を使用して組まれた物の様です。ただしバイク用ではなく、ある特殊な用途にて供給されていた物の様です。http://blogs.yahoo.co.jp/pams_jp/40652787.html
しかしヘッドとシリンダーブロック間からのオイルリークが段々酷くなり、とうとう見過ごせないレベルの漏れに症状が悪化してしまいました。特にカムチェーントンネル周辺からのリークが最も酷く、まずはヘッドを下してガスケット等の交換に踏み切りました。見たところブロックデッキ面にもリークに繋がる様な傷等ダメージはありません。ヘッドナットの締め付けトルクも適切に掛かっていました。
エンジンを組んでから大した距離も走っていないにも関わらず、酷いオイルリークとなるその発生源は、どうやらこのセンターシールリングの様です。一度外して数分した後、この場所に戻してみると既に収縮して溝に収まらなくなってしまいました。しかも弾力が失せ、断面形状も○ではなく□になってしまっているのが解るでしょうか。
○から□に変形したまま戻りません。パキパキという程ではございませんが、弾力はかなり失われ硬化しており、これではヘッド・ブロック間のカムチェーントンネルをシールする事は難しくなります。
今回はセンターシールリング&ヘッドガスケットの交換というメニューですが、なぜか距離の割には硬化の進んでいたステムシールも純正品に交換致しました。
これで悩みの種であったオイルリークともサヨナラです。