エンジンオーバーホールの為の内燃機加工で、バルブガイド交換というのはメジャーなメニューですが、ヘッド単品で入手したものだったりすると以前の使用中の状態や加工履歴が知れなかったりするので、使用前や加工後には普段にも増しての点検が欠かせません。
今回のMk2ヘッドは、中古で入手されて持ち込まれた割と程度の良いものをベースにしていますが、以前に交換履歴があったりするとバルブガイドの周囲に微細なクラックが入っていたりして、そこからオイルがポート内に侵入して燃焼室に落ちて白煙吐きみたいな症状が出ます。
目視ではそういった感じはありませんが、ガイド交換後に念には念を入れて浸透液を使用してのチェックを行います。
マスキングして燃焼室側からバルブガイド周辺に探傷用のホワイトスプレーを噴きます。
タペット側には浸透液を流します。
これでしばらく置きます。
万が一にガイド周辺にクラック等あると、白く着色してあるものですから非常に目立つ様に赤く染み出してきます。
場合によっては数日置いた上にヒーターで熱してエンジンの使用環境の様に膨張差を起こさせてみたりもします。
それでも今のところ漏れ等は無いので、クラックも無くガイドの交換も適切に行われている様です。