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crank day

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  エンジン(腰下)を開けるたび年々程度の悪いクランクが増えていると感じます。

反面、以前はそれほど苦労する事の無かったUSEDクランクシャフトの入手が厳しくなってきました。とうとうJ系クランクシャフトまでメーカー廃盤となり、新品でメーカーより入手可能な空冷Zのクランクシャフトは現状ではありません。

以前にもお話しましたが、程度の悪いクランクをリビルトするのなら、程度の良いUSEDを使用するのが費用対効果という側面からも現時点ではベストだと考えています。もっとも、ドナークランクを必要とせず、擦り減ったり腐食の発生したジャーナルも復元、新品のコンロッド、ベアリングレースを使用した上で分解そしてベアリングの交換という内容で且つ現実的なコストとなれば話は別です。

と言う事で定期的にクランクシャフトその他エンジンパーツを確保する様に努力をしているのですが、必要数に対して足りていないのが現状です。本当はもっと大量に集めて、全て検品しマニュアルに従った測定を行った上スペックシートまでつけて部品のみでも一般販売と行きたい所なのですが、そこまでになかなか至らないんですね。

ネット等でも探すことは出来ますが、NC&NRとお決まりの文句がついてくると、それなりのリスクも発生します。なんせ使い物にならなければ文鎮にすらならないですし(笑)。

従って、私達の入手経路は信頼できる先からのみという事になるのですが、それでも入荷後に時間を掛けて検品そして洗浄を行います。

イメージ 1

今回は5本のクランクシャフトが入荷しました。Z1、KZ1000、900LTDがMIXされていました。KZ1000クランクを重たいからと言う理由で敬遠するお話も良く聞きますが、個人的にはこの重たいクランクも嫌いどころか好きな方です。軽いZ1クランクの様な回り方とは明らかに異なりますが、組み合わせやセットUpによっては重たいクランクならではのメリットも引き出せます。振動少なくシットリとトルキーに回ります。

イメージ 2

画像向かって左がZ1で右がKZ1000です。その形状の違いは一目瞭然ですね。因みにMK2クランクはウェイトの重さと性格的に、丁度この二本の中間的な位置づけになるのだと思います。

イメージ 3

残念ながら、入荷した5本の内1本がマニュアル上にある数値と我々の基準からも外れてしまい、使用不可となってしまいました。使えなくはないので勿体無いのですが。

イメージ 4

この先何十年も空冷Zが元気で走り回れる様に、廃盤となったエンジンパーツを何とかしてゆかないといけませんね。


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