当社でも使用頻度が非常に高まってきたWossner piston
GmbHとはドイツ語の有限会社の略で、”ゲーエムベーハー”と読みます。
なんか、いかにもドイツって感じがします。
従来日本でZ系のチューニングピストンと言えばその殆どが最も販売台数の多かったUSA製のものが殆どで、他には英国のCosworth位のものでしたからドイツ製のメジャーブランドは殆ど初めてと言っても良い位です。
どんな会社か想像もつかないと言う人も多いのですが、リンク貼り付けの許可をいただいたので是非とも見てみてください。
パーツの削り出し製造工場と云うより、むしろ郊外の清潔な研究LABOというイメージですね。
PC上で構造解析をしながら設計し、マシニングで削り出されていく姿は好きな人にはたまりません。
実際に手に取ってみるとわかるのですが、ピストンピン廻りのエッジが製品状態で既に綺麗に取ってあるので、随分と手の込んだ加工だなとは思っていたのですが、動画を見ていて実は職人が仕上がりを点検しながら1個1個加工していたのに驚きました。
もちろんそれだけがピストンの品質や性能を決める全てではありません、実際のとこ削りっぱなしであったとしてもピストン自体の設計と寸法に問題が無ければちゃんとしたメカニックは自分でバリ取りやエッジ取りは必ず行います。
但し、出荷前にわざわざ手間かけてその作業を自社で行うという姿勢に大量生産を行うタイプの会社には無いこだわりを感じて期待させてくれるものがあるのも確かです。
又、Z系用のWossenr Pistonはその多くが日本側から代理店であるJAMさんを通しての依頼で製作されたもので設計年度はより新しく、ピストンリングも従来Z系用のアフターマーケット品に使用されていたものより新しい設計世代のものが使われており、リングクリアランスもより詰められたものになっていました。
最新の解析技術で依頼仕様に合わせて製作が可能と言う事ですので、当社もちょっとかねてより温めていた仕様のピストンを現実のものにしてみたいななどと考えています。