珍しいバイクを目の前にしました。
Van Been OCR1000 というドイツ製のバイクです。パッと見では奇抜なデザインでもなく、何の変哲もないバイクに見えますが・・・エンジンをご覧ください。
ロータリーエンジンです。唯一4輪ではRE(ロータリーエンジン)をマツダが量産していましたが、それも数年前RX8の生産終了と同時にこの世からRE搭載の量産車両は姿を消しました。
調べてみると、ヤマハやカワサキにも試作車としてRE搭載車両が存在していた様ですが、当時国産ではスズキRE5のみがリリースされていた様ですが、確か輸出専用モデルだったはずです。
コンパクトで軽量且つ高出力、夢のエンジンと呼ばれたこのREはマツダが唯一量産化に成功し長年にわたり生産を続けましたが、内包する構造的問題とそれに因んだ燃費効率や排ガス対策等で時代に付いてゆく事が出来ませんでした。
さて、今までも展示車両等は見たことがあるものの、実際にそのエンジン音を聞くのは初めてでした。少々長めのクランキング後に火の入ったVanveenのエンジンは、やはり「ババッババッ」っとRE特有のアイドリング音を奏で始めました。少しスロットルを開けるとモーター的にスムースな回転上昇を見せます。どんなフィーリングなのか、一度は乗ってみたいです。
REと言えば、マツダさんにその復活を期待しているのですが。出来れば新型RX7あたりでお願いしたいです。