空冷ZのシリンダーヘッドOH時には、交換を要する可能性の高いパーツでもあるバルブガイド。このバルブガイドには各メーカー、またはショップオリジナルで様々な形状や材質が存在しています。
組み合わせるバルブ材質や使用条件によって一概には言えないとお断りした上で、一般的使用(ストリート)では、やはり銅系材で製作された物よりも2輪4輪問わず広く純正シリンダーヘッドに使用される鉄系ガイドに耐摩耗性と言う面では分があると認識しています。
この為、使用条件を限定するのであれば熱伝導性に優れた銅系材を選択する事もありますが、耐久性を優先する一般ユーザー用のストリートエンジンOHの場合、ガイド材は一般的な鋳鉄素材を使用する事が多いです。またその両方を兼ね備えた素材としてベリリウム銅素材がありますが、コスト的にはかなりタイトなものとなるのが一般的です。
そして、画像は現在新たに製作に向け動き出したNEWオリジナルガイドの試作途中の物です。ご覧の様にまだガイドが無垢状態です。
今回は、素材に同じ鉄系でも20世紀時代に中心だった鋳造製法によるものでなく、「焼結合金」を使用しているのが大きな違いです。スペック詳細については、もう少し試作が進んだ時点でUPしたいと思います。