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リチウムバッテリーラインナップ

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エネルギー密度が高く、体積に比して高出力放電が可能なリチウムタイプのバッテリーは、従来のものに対して大幅な小型軽量化が可能になっています。

そのリチウムバッテリーも、技術進化に従ってメーカーごとにいくつかの特徴の違いがあります。


写真の3種が当社でテストしたり取扱いしている、Z系の始動が可能で使用可能な各社サイズのもの。
いずれもZの純正バッテリーのYB14Lの半分程度の容積、重量は3割程度しか無く、向かいあった相手に投げ渡せる程度のものと言ったらわかりやすいです。
イメージ 1


その中でもこの2種は特に重量も軽く、大きさもほぼ同じものです。
右側の黒いのは以前から扱っているSHORAI社製、左側のグリーンのものはスタークパワー社製。いずれも米国の会社のものです。
イメージ 2

STARKPOWERは最近日本に入って来る様になりましたが、元々の本業は自動車やバイク用のバッテリーではなく、サーバーやオフィス用のUPS(バックアップ電源)に使用されるバッテリーを製造していた会社との事です。
確実な稼働と、貴重なデータの保持を目的とされるシステム用のバッテリーが本業と言う事を聞く限り、品質や安定性にも期待が持てるのではないかとテスト中です。
イメージ 3


ところでリチウムバッテリーの場合、内部のセルの電位を平均化する事が寿命の維持に効果的です。
従来の液入りバッテリーでも使っているうちに各部屋のばらつきは起こり、バッテリー液の高さも違ってくるのを見た経験がある人も多いとは思いますが、リチウムバッテリーも同様で、車載して使用していると内部のいくつかのセルの電圧や容量にらつきが起こります。

これを平均化させる事で、リチウムバッテリーの性能を維持出来る寿命を長くする事が出来るのですが、SHORAIとSTARKPOWRでは方式が違います。

SHORAIは各セルをバランスさせる為の機能と回路を専用のバッテリー充電器に持たせ、定期的にバッテリーの専用ポートに接続して充電する事で行います。
イメージ 5
この為、バッテリー本体は他社メーカーのものより若干割安で、セルバランスを取ろうと思えば充電器は別に購入する事になります。
イメージ 4


充電器は複数のバッテリーに使う事が出来ますし、バッテリーを再度SHORAIのものを使うのであれば無駄がないという事で、この方式を採っているものと思われます。
ただ上記の通り、セルバランス化を行うには別途専用充電器を購入し定期的に接続する必要があります。


それに対し、STARKPOWERを含む最近のリチウムバッテリーの多くが、セルバランス回路を内部に装備して、専用充電器を必要とせずに常時セルのバランスを監視と制御する様になっています。
但しそれらの回路分、価格は高くなりますが、その差はSHORAI社製の専用充電器の30パーセント程度となっています。

どちらのタイプを選択するかはユーザー次第です。

又、たまに勘違いされるのですが、SHORAIのバッテリーは専用充電器以外で充電出来ないわけではありません。オープンタイプのバッテリーのサルフェーションを除去する為のパルス充電器等のもの以外、通常の直流バッテリー充電器であれば問題なく使用できます。
これは他社のリチウムバッテリーも同様です。


ところでSTARKPOWERの面白い特徴は、バッテリー各端子へのボルト接続を3方向から可能である事と、プラス側×2 マイナス側×2と、まったく同じ端子が複数装備されているところです。(使わない端子にはカバーが出来ます)
イメージ 6

この為1種類のバッテリーで搭載方向に制約が少なくなる事はもちろん、バッテリーの電源を複数から取ることが出来るので、配線が綺麗に纏まるというメリットは結構大きいです。一か所のバッテリー端子にいくつものコードが接続されているのは、あまり美しいとは言えませんので。

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