車体から降ろされ分解そして粗洗いの完了した二機のエンジン。手前がFX1で奥がZ1です。二機共にオイル管理等が良かったと思われ、粗洗いの段階でも内部までキレイです。手前のFX1は奥にあるZ1のヘッドよりも内部が黒く見えるのは元々新車時からのペイントです。
生産から既に40年以上が経過している物だと思えば、非常にキレイな状態だと解って頂けると思います。ただし、新車時からと思われるバルブガイドはそれなりに消耗が進みステムとのクリアランスは標準値を大きく外れていました。
こちらもバラしたてホヤホヤのZ1エンジン。まだ洗浄前の物ですが、先の二機と比較するとオイル焼けやスラッジの蓄積が認められます。でも年式を考えればこちらが当たり前なのかもしれませんね。
この辺りの違いは、走行距離よりも長期に渡るオイル管理の違いが大きいと思います。そうでない物と比較した場合、当然ですが各部の消耗も大きくなる傾向にあります。
こちらはほぼ完成に近づいたZ2エンジン。ノーマルから少々ヤンチャなエンジンに変貌しています。
分解完了から組み上げまで、こうやって画像を並べると簡単そうに見えるのですが、OH作業は分解や組み上げよりも、それ以前の段取り作業等が大半を占めています。
そして次に車体へ搭載、補機類のSET。火入れに仮セッティング、ダイナモ上でのチェックに初期慣らし運転、そして試乗とお渡しまでには長い道のりを経てゆく事となります。
お待たせして申し訳ございません。