先日も少しPAMS・FBにて写真のみ数点ご紹介させて頂きました手作りガレージの詳細です。実は私の親友でもあり、PAMSのお客様でもある方です。
デザインは勿論の事、自分で図面を描く所からスタートしています。最初に話を聞いた時は、せいぜい「ほったて小屋」レベルだと思っていたのですが大間違いでした。
寸法出しから基礎工事までも本格的で驚きました。
きっちりコンクリートを打ち。
床部分となるベースと骨組みもご覧の通りしっかり。木材を始めとするその他資材も全て一人で調達。
床板のベースを貼ってゆきます。先に断っておきますが、本業は大工でもその他建築関係でもございません。朝の三時には家を出て市場に向かい、新鮮な魚の仕入れに命を掛ける魚屋さんでございます。
そして棟上げです。こうなると何となく全体図が見えてきて、ガレージらしさが出てきます。内部に柱の存在しない2×4(ツーバイフォー)という建て方だそうです。
壁を貼ってゆきます。家ではないので内装は省略。でもそれさえ施せば、普通に住めてしまうのではいかと思う程、シッカリと造り込まれています。
仕上げの床材は、なんと工事現場等で使用された古い足場板なのだそうです。リーズナブルなのに、ちょっとしたビンテージ感も演出されますね。
屋根も本格的で、もう小屋とは言えない状態。
窓も作り、そこからチラリと見える愛車達も嬉しそうです。
天井に吊り下げられた照明も山小屋風に。
各所に棚も作り、収納性もしっかり考えられていました。
正面の大きな扉も全て手作りです。
そして、やっと主役のZ1を迎え入れる事ができました。海までが歩いてすぐというバイクや車には厳しいロケーションである事も考慮したバイク専用ガレージ。本当にシッカリとした作りです。
完成後、最初にZ1を入れた時の画像です。
因みにZ1と共に暮らす住人達です。懐かしのラビットにフルチューンDAX、そして極上物のMB5というマニアックなコレクション。しかもどれもがすぐに走り出せるベストコンディションを維持しています。数台のバイクをどれも実働状態で維持するのは、想像以上に大変な事なんです。私がメンテを担当させて頂いているのはZ1のみで、他は全て本人がやっています。もしも魚屋を辞めたらヘッドハンティングしようと企んでいます。
こんなガレージの中で、大好きな愛車を眺めながら飲むCOFFEE は最高でしょうね。先日お邪魔した時も、家には上がらずっとこの中で盛り上がっていました。年代で言えば70年代前後、アメリカ等にありそうな「馬小屋」がイメージの様です。
図面起し、そして資材の調達、基礎工事に木材のカットに組み上げ、外壁の塗装その他・・・それをほぼ一人でやり遂げると言うモチベーションは本当に凄いと思います。
市販のKITガレージ、またはスチール製の大型物置という選択肢もありますが、やはりそれらではこのムードと満足感は得られないと思います。
でも、どうみても魚屋さんの仕事じゃないなぁ。
私も作って欲しいです。笑